Back to work
2019.11.14

Fiona Apple

Switch

フィオナとの撮影の数ヶ月後、自宅に紙の封筒にセロハンテープで封をした英字のエアメールが届いた。エアメールにセロハンテープの封。。外国人の友達はいないぞと思いながら不審に走り書きの文字を読むと裏に手書きでFiona Appleの文字。フィオナ本人からの手紙だった。開けたが英語なので全く読めなかった。一緒に撮影に行った編集部の友人に翻訳してもらって、便箋一枚にかなりぎっしり書いてある中、あなたの写真から強い感情とユーモアを感じたと言う言葉が残った。
LAでの撮影の日「目のまえのつづき」をフィオナにプレゼントしていてその感想を彼女は手書きで送ってくれたのだった。文の最後に、ユアフレンドフィオナと書いてあった。
それから彼女が来日するたびに、英語さっぱりわからんけど呼び出してくれるようになった。前回の来日はもう5年程前になるだろうか。ケーブルテレビチャンネルでフィオナと自分が二人で東京を写真を撮りながら散歩すると言う内容でスタッフも集合して準備万端の中、諸事情発生で中止に。その時フィオナは帰り際、じん、プレゼント!と言って蝉の抜け殻と黄金虫の死骸が何個も入ってる白くて小さなタッパーを手渡してくれた。彼女は東京の街で何を感じていたんだろう。