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2015.07.25

7/25

人や物事の本質的な部分に少しでも触れたい。写真でも生活でもずっとそう思って生きて来た。もし触れる事が出来たとする人や事の本質が、自分の意にそぐわない触れるべきものではなかったものだったとしても、その時はそれでいいし、触れるべきではないものなど無いだろう。己の意とは違う事同士の触れ合いが、人と人との極自然なコミュニケーションだから。しかし、誰の知恵や力も借りずに自分だけの発想と行動で直接その人の本質に触れようとする努力もせずに、表層的でテキトーな判断材料だけで物事を決めつけそれを頑なに信じ込むような悲しくも貧しい事だけはしたくない。自分は人を簡単に切ったり決めつけたり、他者に対する気持ちや何より自分の気持ちをあきらめたくない。いままで、たくさんぶつかり合って来た。人の本質に触れたいが為に火鉢にも手を入れた。でも、人は(勿論自分も)変わる。良くも悪くも必ず変わる。命に時間の限りがある以上、人は変化していく事から逃れられない。永遠に決定的な答えを見いだす事無くお互いが揺らめくように変化しながら人生を巡っていく。そこで自分は出来るだけ元気でいたい、豊でいたい、なに一つ諦めずにそこにいたい。(外的物質的な事ではなく)